あきらめないで!
今年も残すところ、一か月弱となりました。
みなさんは体調を崩されてはいないでしょうか?
中央労金さんの支援を受けて、今年はいろんな活動をする事ができました。
地域イベントへの出店参加、講座の開催等、
いろいろな人と関わる多くの機会に恵まれました。
そんな関わりの中で、たくさんの人から言われた応援の言葉があります。
あきらめないで!勇気を出してもう一歩!
被害後、私たちは嫌でもみんなと違う感性ができてしまいます。
被害の記憶だけでなく、その時に受けてしまった他の人の言動です。
支援機関の相談窓口の対応だけでなく、
普段、何気なくしている家族や友人との会話であっても、
被害を受けた後のむき出しの心には、どんな言葉も刺さってしまいがちですね。
そうした事をキッカケに誰かに何かを話すことや、
誰かと何かをする事がとても怖くなって、自分の中だけにしまい込んでしまいます。
そんな事が重なってしまうと、もう誰とも関わりたくなくなるのではないでしょうか?
でも。。。
そこ!あきらめないで、勇気を出してもう一歩踏み出してみましょう!
傷つくことは本当に辛いことです。
だけど、もう一人だけ誰かに打ち明けてみませんか?
もしかしたら、その「もう一人」はあなたの最強の味方かも知れないのです。
支援機関の相談窓口で不快な対応があったとしても、
あなたに不快な対応をしたのは、その時の担当の人だけかも知れません。
違う日に、違う担当の人なら、あなたの気持ちを理解してくれる可能性があるのです。
みんなが違う人格を持っている
性犯罪にも様々なケースがあります。
性暴力、性虐待等、それぞれにそれぞれの事情があります。
私たち当事者はそういった様々なケースに細やかに対応してもらいたいと思いますよね。
被害にあってしまうと、本当に辛くてその日を生きる事で精一杯ですが、
少しだけ考えてみて。。
私たちは被害当事者である前にそれぞれ個性をもった一人の人間ですね。
それと同様に相談を受ける支援員や相談員も一人の人間なのです。
だから、失敗もするのです。でもそんな失敗を重ねて、
多くのケースを知り、経験を積んでいくのではないでしょうか?
そして、その経験が多くの被害当事者を救っていくのではないでしょうか?
「二次被害だ!」
たった一言で片付けてしまうのはもったいないです。
とはいえ、そんな事を考える余裕さえないと思います。
そんな時は、どうぞ私たちに言ってください。
たった一人で何もかも考えていくのは本当に大変な事です。
だから、私たちと考えていきましょう。
すぐに何かを話さなくても構いません。
ハンドメイドをしながら、ゆっくりゆっくり、
あなたの気持ちが落ち着くまで、私たちと過ごしましょう。
助けたいと思うからそこにいる
冒頭にも書きましたが、今年はそうした支援機関の人と話す事が多く、
そんな支援員さんや相談員さんとも話す機会が多くありました。
でも、その中の一人として被害当事者を傷つけようと思っている人なんていないのです。
むしろ、性犯罪被害当事者の人たちにどうしたら寄り添うことができるのか?
また、どういった支援がふさわしいのか?
優しさ溢れる人がいっぱいいて、
陰ながらではありますが、私たち被害当事者を支えようとしてくれているのです。
私の経験ですが、被害直後は随分と相談員の人を困らせる様な事を言いました。
でも、その相談員さんは私たち被害当事者を助けたいと思うからそこにいるのだという事が、
お話をする事でよく理解する事ができました。
二次被害の問題はなかなか無くならないかも知れません。
だけど、少しだけ冷静になれる時間があったら、
支援機関の相談員や支援員の方と歩み寄る事で本当に小さな改善ができるのかも知れません。
そんな風に私は思えるようになりました。