あなたの味方はいっぱいいる

 

 

すごく遅ればせながらで恐縮ですが。。。

あけましておめでとうございます。

先週は首都圏でも雪がちらつき、

とても寒い週末でした。

みなさん、風邪などひいていませんか?

年末年始にかけて、たくさん色んな事がありました。

心折れそうな事もあったけれど、

その折れた心を一瞬にして治してくれるような良い事も

たくさんありました。

そんな「色んな事」を踏まえ、

今年初の記事を書いていきます。

 

はじめての勇気、はじめての告白

 

昨年、お世話になっている中央労金のご縁ができた

法政大学に「性犯罪被害」についての講演に行ってきました。

私は今まで自分の被害の事を公の場で話した事はなかったのですが、

学生のみが参加するゼミでの講話だったので、

自分の実際の被害体験を話す事に決めたのです。

講話の準備をするにあたって、

自分の裁判資料をもう一度読み返し、

被害や被害後の事をできるだけリアルに作成しました。

被害から約4年という歳月を経て、

あらためて自分自身の被害を振り返る作業は、

今の私にとって、とても意味のある事でした。

「裁判」という闘いに勝つための文書と違って、

私の素直な思いを伝えられる文書を作成する事は、

「癒し」へと変化している事に自分でもびっくりしました。

資料を読み返し、講話を作成した後に、

 

「私、すっごい頑張ったんだ。

私、すごく偉かった。」

 

そんな風に思えたのです。

「性犯罪被害」「性犯罪」に伴う誤った報道、

度重なる二次被害のために、

死んでしまいたいほどに自分の事が大嫌いだったのに、

傷だらけになっても生きているありのままの自分を

初めて受け入れる事ができたのです。

こんな日が来るなんて、私は想像もしていませんでした。

 

あなた達にしかできない事

 

 

私がこんな風に癒された理由として

 

「話す事で楽になったから」

 

そういう心理学的な理由なのかも知れません。

確かに、その点は否定は出来なかもしれないけれど、

そこはあまり大きな理由ではない気がします。

理由は大きく二つあります。

 

① 被害体験を振り返る時に一人ではなかった。

② 「性犯罪」「虐待」をなくしたいと純粋に思っている人がいる事

 

大人になって、支援をしていると、

様々な法律の壁だけでなく、人間関係や地域性等、

問題が複雑になり、「支援」に打ち込めなくなります。

そうなってくると、一番の被害を受けるのは相談者(当事者)で、

まさにこれこそが二次被害の原因になってしまうのです。

そして、支援する側はいつの間にか、

その原因に向き合うのが嫌で、またたらい回しにしていく、

こうして負のスパイラルを放置してしまっているのが現状ですが、

若い大学生のみなさんはそうした負のスパイラルにはまっていなくて、

「助けたい」「何とかしたい」という純粋な気持ちが

被害当事者である私にも伝わってきて、

その気持ちが私を癒してくれた大きな理由であり、

それは、その場にいた若い学生にしかできない事なのです。

そして、そんなみなさんが存在自体が、

私達被害当事者の支えになる事を知ってほしいと思います。

また、もうあきらめかけている被害当事者のみなさん、

みなさんを助けたいと願っている人がいる事を知って、

そんな彼らが支援してくれる日まで、もう少しだけ生きてみましょう。

 

産出的な地域つくりと支援

 

 
 

性犯罪という言葉の概念が強すぎて、

性犯罪被害後に、

私達は「被害者像」という型も押し付けられる事になります。

社会が想像している「被害者像」に当てはまらないと、

私達の被害は「疑念」の目にさらされ、

支援どころか、地域社会から排除されてしまいます。

その事実は昨年、ジャーナリストの伊藤詩織さんの事件からもわかる通りです。

被害像を演じられなければ支援を受けられないか、

じっと心の奥にしまい込んで生きていくしかありません。

しかしがら、先に書いたような学生の他にも、

大人であっても、しっかりとした信念をもち、

私達を応援している人もいます。

私達OHANAは、性犯罪被害当事者支援活動をするにあたって、

中央ろうきん、かながわ生き活き基金の助成金を受けています。

「助成金」という形ではありますが、

そこには、性犯罪被害当事者のみなさんが社会参加する事を願う

企業や団体の方達の思いが強く込められているからです。

 

今まで書いてきたように、専門家や相談窓口以外でも、

純粋にみなさんの事を応援したいと願っている人達と、

みんなで一緒に一歩踏み出してみませんか?

一人で何かを始めるには勇気がいる事は私はよくわかります。

だけど、勇気を出して、みんなで一緒に前に進みましょう。

 

そんな機会になればと思い、

2月18日(火)、2月25日(火)の2日間、

平塚市で「命を支える地域つくりフォーラム」を開催します。

 

このフォーラムでは、みんなが支え合える地域にするために

一人一人が、何ができるのかを参加者全員で考えられる機会として、

喪失体験ワーク、質疑応答をしていきます。

 

また、告知がギリギリになってしまいましたが、

昨年度に引き続き、1月26日(日)

「第二回性犯罪被害当事者ケア勉強会」を開催します。

 

今回のテーマは、なかなか気付かれにくく、

その特性のために表にでにくい

発達障害(未診断含む)と性犯罪被害

~周りの大人が知っておきたい大切なこと~

をテーマに、神奈川県内で支援活動をしているカウンセラーと一緒に、

性犯罪に遭わない為にできる事、

また、もしも被害に遭ってしまったらどの様に対応したら良いのかを

勉強していきます。

例え、どんな障害特性があったとしても、

性犯罪の被害にあったとしたら、

適切な支援を受け、心のケアを受ける必要があります。

 

被害当事者のみなさんが一人でも多くの味方を見つけられる

機会となる事となり、

更には、被害後でも安心して生まれ育った地域で

安心して生活できる事を私達OHANAは心から願っています。

 

*「性犯罪被害当事者ケア勉強会」

「命を支える地域つくりフォーラム」の詳細は、

画像をクリックするとチラシをダウンロードする事ができます。

 

中央ろうきん

かながわ生き活き基金

ひらつか市民活動センター

平塚市

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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